オトナの夜のビッグバンドブルース 第2夜 | comino Records
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オトナの夜のビッグバンドブルース 第2夜

さて、今夜は待望のカンザスシティバンドKC10ビッグバンドスペシャル『オトナの夜のビッグバンドブルース〜第2夜』である。この“ビッグバンドスペシャル”は、去年6月21日に行われた『東京うたの日コンサート』でのプレビュー公演、同7月29日に行われた初公演、そして同10月24日の阿佐ヶ谷ジャズストリートと観戦してきた。しかも、カンザスシティバンドを観るのは今月に入って3回目。
まさに『なんていいお客』なんである。
ハコは今回も渋谷 円山町 7th FLOOR。今回は拙者の音楽仲間も連れ込んで、まさかの11人体制でのライブ観戦となったのである。
カミさんや友達と2〜3人でライブに行くことはあっても、団体でのライブ観戦は初めて。そんなワケで、相棒のBoogie66ちゃんとツアーを計画。もちろん “comi-Ken流” だ。0次会で “気付け薬” を投与してからライブ観戦という寸法である。
16:45分 渋谷駅 モヤイ像前。ツアーメンバーが集まる。遅刻者無し。すばらしい。早速0次会の会場に向かう。さて、ここで注意しなければならないのが気付け薬の投与量である。すなわち『あくまでも本番はライブ観戦である』というコトの自重である。この点を考慮し、0次会は1時間弱という短めの時間に設定してスケジュールを組んだワケである。
しかし、11人ともなれば単なる宴会。“1時間弱”という時間枠が返って災いし『あと20分しかないぞ!』的な勢いで、思ったよりも気付け薬を余計に投与してしまったワケである(反省)。この辺のハナシは“呑みLOG”でおなじみのboogie66ちゃんのブログが詳しい(なのか?)。
初回のライブというものは“オープン景気”的な意味合いでの集客は期待できるものの、2回目以降となれば真の実力が問われる。前回のライブでは既報のとおり大盛況で警備員が導入されるほどの集客であった。
さて今回は?…やはり大盛況であった。今回のツアーでは開場の30分前に列に並ぶという行程にして正解だった。
開場までの時間は、エントランスで追加の気付け薬を投与しつつ音楽談義に花が咲く。なにしろ11人だから楽しい。…と、リハーサルを終えた“とんちピクルス”さんがエントランスに現れた。そうなのだ。今回はシークレットゲスト(もうこの時点でちっともシークレットじゃないけど)として“とんちピクルス”さんが出演されるのである。なんてオトク!(しかも今月お会いするのは2回目である)
やがて開場時間。早速全員でエレベーターに乗りナナカイへ。30分前から並んでいた甲斐あって11人すべてベストな席を確保することができた。実はこの点が一番心配していたのだ。ほっとしたところで、ドリンクをオーダー。ここからはキチンと酒を呑む。
引き続き仲間内と歓談。もちろん取材用機材のチェック・準備も入念に行う。今回は前回ブログで書いた新機材、SONY DSC-WX1を初めて導入する。R-09のバッテリーも十分だ。が、問題はR-09をセッティングする場所だ。今回のツアーで最も音圧の高いPOCOちゃんの真ん前にセッティングせざるを得なかったからである(もちろん至近距離にはboogie66ちゃん、シャーちゃんが陣取っている。そしてもちろん小生もいたワケであるから、“音響面”では最悪だ…(笑))。
気がつけば会場の後ろの方は立ち見状態。
満員御礼である。
会場に『ゲバゲバ90分のテーマ』が流れる。開演である。相変わらず凝ったオープニングだ。これに合わせてバンドメンバーが入場。“KC10ビッグバンドスペシャル”の場合、文字通りメンバー10人の大所帯バンドが入場するわけだから、このテーマ曲はなかなか気が利いている。個人的には、銘々が担当楽器と名前が書かれたプラカードをもって現れたらさらに完璧だとは思ったが(実際には楽器を持っての入場だからムリだと思うけど…)。
メンバー全員がステージに揃ったところで、第二夜一発めの曲はスウィンギーで小粋な『ちょっとそこ行くレディ』を演奏。もうこの時点で我々11人の御一行様のテンションは一気に最高潮に達してしまう。そして、いきなり「今日はどーもアリガトウ〜!」とエンディングへ突入!(笑)。まったくこーゆーシャレが好きなんだから。ええ、もちろん御一行様はすかさずアンコール!乗っけから客席とステージのコンビネーションは最高、下田さんも「いい客だね!今日は!」とノリノリ。会場は既に最高の雰囲気である。
続いて『惚れた男のブルース』を演奏。リズムセクションのリフに続いて“高湿度”のホーンセクションが重なってくるイントロがカッコいい!
今日は1月31日。なんのイベント性のない日と思いきや、ベースの渡部さんが「愛妻の日」などとウンチクを披露。これに続いて“○○の日”シリーズの大喜利が始まってしまう(笑)。すかさずBoogie66ちゃんから「座布団2枚!」の声がかかる(笑)。もうメンバーの皆さんノリが良いんだから。
早速メンバー紹介。…っと、ここでテナーの上野クンが録音を忘れた事が判明。いやいや録音、大切です。水戸黄門のテーマにのってバックステージに向かう。場内爆笑。無事上野クンが録音機材の操作を済ませ、河野クンがギターからバンジョーに持ち替えたところで、筆者お気に入りのナンバー『緋牡丹おばあちゃん』だ。
続いては『円山町ブルース』を演奏。御一行様も含めて会場は「ま〜るや〜まちょ〜」の大合唱だ。曲中のネタに大ウケの御一行様。そして次のナンバーはカンザスシティーバンドがもっとも世間と折り合いが付きにくいナンバー『追憶の解体現場〜Back Stage Blues』。河野クンのギターアルペジオから始まる、“裏切らない” アレンジのブルースだ!たまらんです。
お次は…きました!往年の昭和歌謡『東京ブルース』を演奏。場内はすっかりキャバレー状態。菅野さんのトランペット、長島さんのバリトンサックスのソロがしみる。たまりません〜。
そして1部最後の曲は『Hard Working Woman』を演奏。まさに今回のツアーメンバー、POCOちゃんに捧げるナンバーだ。「そうそう!その通り!ようわかっとる!」と彼女は反応しまくりだ!(笑)メンバー全員のソロ廻しも楽しい。御一行様もノリノリだ!
ここで第1部終了。さて、幕間には燃料の補給である。今回、御一行様の大半はカンザスシティーバンド初体験であったが、もうすっかりお気に入りの様子である。お誘いしてよかった。「やられた〜」だの「裏切らないね〜」だの、興奮気味な歓談タイムも楽しい。
ほどなく、“とんちピクルス”さんがステージでセッティングを開始する。本日のシークレットゲストである。冒頭にも書いたが、個人的に非常におトクな気分である。
先ずはバックトラックをフィーチャーしたラップナンバー『ああ結婚』を披露。御一行様も早速ツボにハマる。 今度はウクレレを持ち、野比のび太の30年後を歌ったシニカルなナンバー『どうだいドラえもん』を演奏。とんちさんの世界が炸裂だ。でも演奏途中でむせないでね(笑)>とんちさん(ネタなのか?)
続いては『遠くでひばりも鳴いている』をしっとりと歌い上げる。筆者はこの曲が好きだ。今日こそCDを購入しよう。…と思ったら今日もCDは持ってくるの忘れたらしい(おいおい(笑))。
さて、とんちピクルスさん最後の曲は、KC10ビッグバンドスペシャルとの夢のコラボ『濡れマンボ』だ。ある意味この曲は今回のライブでの目玉の曲と言って良いだろう。昭和なエロティック歌謡。下田さんが急遽ビッグバンドスタイルにアレンジしたという、キャバレーサウンドそのもののホーンセクションと、ベタなギターリフが泣かせる逸品だ。御一行様も大ウケ、大盛り上がり大会である。もうこの雰囲気をお伝えするにはコレしかないだろう。…ということで、今回新たに導入したSONY DSC-WX1のムービー機能で収録。しかしながら、手持ちで撮ったうえに、筆者もノリノリ状態だったので映像はブレブレ。御一行様も周囲でかなーりウルサいんだけど、半ばムリヤリ編集したムービーをご覧ください。
とんちピクルスさんはここで退場。お疲れさまでした。ステージに残ったKC10は『One O'clock Jump』を演奏。この落差!!これこそカンザスシティーバンドの神髄である。また、これによりステージがスムーズにカンザスシティーバンドの世界に戻る。すばらしい。
第2部開始の宣言を告げるMCにのせてスローなブルースナンバー『Midnight Lonesome Blues』を演奏。これまた色気たっぷりのホーンアレンジがたまらない。
次は今回KC10用にアレンジしたという『どうしてこんな』を演奏。シンプルだがビッグバンドスタイルを活かしたアレンジが光る!
続いては最近評判が良いという『今は逢えないけど』と、おなじみ『ラッキー・オールド・サン』を演奏。毎回書くようだが、ラッキー・オールド・サンはいいねぇ。すばらしい。
このラッキー・オールド・サンに関するMCに続いて、昭和なナンバー、浅川マキさんの『かもめ』を演奏。渋い選曲、アレンジも逸品だ。
さあ、ここからは終盤だ。まずは軽快でジャジーなナンバー『励まし系俺式』で会場は一気に最高潮に達する。またもや大合唱だ。そして軽快な昭和歌謡を思わせる『風は向かい風』を続けて演奏。
ところで、前回のビッグバンドスペシャルでの演奏も含めて、ほどんどがCD未収録の曲である。前々から新譜はいつ出すのかと催促していた(笑)のだが、ついに4枚目リリースのメドがつきそうな旨を発表。場内喝采。そして最後の曲。カンザスシティーバンドでもっともロックンロールな曲『低気圧ガール』を演奏。場内大喝采の中、一旦メンバーはステージから降りる。当然、場内のアンコールは鳴り止まない。
さて、ここからは予定調和なアンコールナンバーだ。荒井さんのシャレたピアノ演奏をバックにメンバーがステージに戻り、まずは昭和の名曲『黄昏のビギン』をしっとりと歌い上げる。最近カンザスシティーバンドはこの曲をよく演奏するが、やはりビッグバンドスペシャルでの演奏はまた格別だ。後半のJAZZY金井さんのソロには毎回涙目になる小生。今回もまたやられてしまった。
続いて、カンザスシティーバンドで最も前向きなナンバー『新しい靴はいて』を演奏。場内大喝采。7th FLOORに集まったお客さん、バンドメンバー、7th FLOORスタッフに対して労いの意を込めたMCに続いて最終曲、“オトナの夜のビッグバンドブルース”の定番『ナナカイのブルース』を演奏。ベタな6/8ビート。久保田さんのトローンボーン。そして、トレモロを効かせた河野クンのギターソロ。熱く重なるホーンのアンサンブル。もうたまりません。…っとまぁ、そーゆーことで、これもうはご覧頂くしかありませんね。撮影している本人がもうメロメロ状態だったので映像も少々キビシイ部分もありますがご覧頂きましょう。
かくしてカンザスシティーバンドKC10ビッグバンドスペシャル『オトナの夜のビッグバンドスペシャル第2夜』は大成功をもって終演を迎えた。
文字通り、オトナの音楽を満喫。最高の夜であった。
いやぁ〜、楽しかったぁ〜! 御一行様も大満足。んじゃぁ、早速2次会へ!っといかないのがキビシイところ。今日は日曜日なんだよな〜。くぅ〜〜。 ひとまず御一行様は〆ラーメンを堪能し余韻を引きずりながら、それぞれ渋谷の夜をあとにしましたとさ。
さ〜て、次は7月だ!今度こそご一緒しましょう>nakagenセンセー
ゲスト
P.S. 実は店を出てから小生の携帯が紛失(涙)…っと思ったら、POCOちゃんが無意識に会場テーブルに忘れていたと思われる小生の携帯を確保していてくれたようで無事発見(POCOちゃん本人も良く覚えていないらしいのだが(汗))。面目ない。
いずれにしてもお騒がせしました>御一行様。
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Posted: 02/06/10
Last updated: 02/13/10