13インチバスドラムの製作(8)
2014/09/23 archives:13″ バスドラム製作
前回はテンションボルトが短くてとどかないってハナシでトホホな終了でした。 そんなワケで早速長めのテンションボルトを手配。 今はこんなマイナーなパーツでもネット通販が利用できるから便利になったもんだわ。 しかも在庫があるから翌日到着ってのがすばらしい!
前回はシレッと写真に登場してましたが、ウッドフープにテンションボルトを引っ掛けるための「バスドラムフック」もだいぶ前にネット通販で手配しました。
それぞれの単価はさほど高くないけど(と言うか一番安価なものをチョイスしたんだけど)パーツ代は “✕12” で効いてきますからね〜。 想定外だったテンションボルトの分も計算に入れると、部品取り用にオークションかなんかでジャンクなバスドラムを落としたほうが良かったかしらん。 でもまぁ、使える部品を採取できれば良いけど、単なる粗大ごみを落札ってなリスクもありますからね(特にテンションボルトの長さはね)。 今回は新品だから気持ち良いってコトで納得しましょう。
そんなワケで磨き上げたラグをシェルに取り付け。 ま、もともと付いてたラグだから特に問題はありません。
続いてヘッドを張ってみます。 ひとまず落札時に付いていたノーブランドのクリアヘッド。
お! こりゃ、グッとバスドラム感が高まりましたな。 曲げわっぱ…っじゃなかった、自作ウッドフープもピッタリサイズで収まりました(若干歪んでいたけど、バスドラムフックで取り付けたらピッタリになりました)。
前から見るとこんな(↓)感じ。 最終的にはコーテッドヘッドにするつもりだから、完成時にはもっとバスドラム感が高まると思われます。
バスドラムフックとラグの位置関係はこんな(↓)感じ。 実際、テンションボルトもストレス無くねじ込めるので問題無いと思います。
ただ、ホンモノのウッドフープはもう少し厚みがあるので、バスドラムフックはちょっとブカブカな感じ。 シェルを再利用した方法だから厚みの調整は難しい(出来るくらいなら、最初っから曲げわっぱ作ってたし)。 でも、内側にラバーシートか何かを噛ませれば問題無いと思います。 追々100均かナンかで素材を物色すっかぁ。
単体だとサイズ感がわかりづらいので、18インチのバスドラムの横において記念撮影。
いや〜ん、カ・ワ・イ・イ〜 ♡(自画自賛)
小さいけど、いっちょ前にウッドウープをバスドラムフックで取り付けてあるんだね、って感じがインスタントっぽくなくてネライ通りでした。
さて、バスドラムと言えば、演奏はフットペダル。 てなワケで愛用のフットペダルを添えてみると・・・
こりゃ、まったくおハナシにならないサイズですね。 そもそも、ローラー(カム)の位置がドラムの中心(汗)。 ビーターなんざウッドフープに届いちゃってます (^^ゞ
もっともコレは想定範囲。 フットペダルの取り付けには「バスドラムライザー」とか「バスドラムリフト」などと呼ばれる、こんな(↓)部品を利用します。
これは Pearl の「ジャングルギグキット」。フロアタムをバスドラムとして使用するためのキットです。 昨今の小口径ドラムブームの影の立役者的バーツじゃないですかね。 実際、これが入手出来たことで、この13インチバスドラムを作ろうと思ったワケだし。 Pearl さん、アリガトウ!
んで、このライザーは Pearl 社標準のタムホルダーベースを介してドラム本体(シェル)に取り付けます。 これ(↓)も合わせて購入してありました。
問題はタムホルダーベースの取り付け位置。 これは実際に組んでみて原物合わせで位置を決めようと思っていますた。 ウッドフープの幅は標準的なバスドラムと同じ幅で製作したから、ウッドフープの面位置と、ライザーのフットペダルの取り付け位置が一致する位置を見極めて・・・
フェルトペンでマーキング。 ええ、あらかじめシェルには養生テープを貼ってあります。
んでもって、マーキングした位置を基準としてキチンとセンターに合うように改めてケガキを行います。
あとは出来るだけズレないように穴あけ。 実は小型のボール盤は持っているんだけど、ドラムのような円筒形の部材だと全然使うことが出来ないんだよね。
で、こんな(↓)感じに開きました。 本来、Pearl 社のタムマウントシステムはシェルを貫通するタイプなんだけど、散々悩んだあげく今回はネジ穴だけで貫通穴を開けるのはやめにしました。 シャフトを貫通させてセッティングするほど低くセッティングすることは無さそうだし、いざとなれば塗装後に貫通穴を開けても目立たない場所だし、ってコトで。
んで、取り付けてみるとこんな(↓)感じで。 穴位置はピッタリ。
ホントはちょっと(いや、けっこう)チップしちゃったんだけど、ワッシャーのお陰で判らないからOK。
で、ライザーとフットペダルを取り付け。 ひとまず、キチンと付きました。 (ウッドフープ付けてないから位置が判んないな (^^ゞ
さて、お次はスパー。 いわゆる「足」の部分。 これも、ライザーに付属している部品を使用します。 先述の通り、「ジャングルギグキット」はフロアタムをバスドラムとして使用するためのキットだから、スパーは一般的なバスドラムとは違ってフロアタムのレッグホルダーを利用する方式。 ここだけちょっと妥協といえば妥協かな。 ただ、13インチだとバスドラム用のパーツを流用すると大きすぎちゃってバランスが悪いと判断した結果で、今回はひとまずこの方法を採用。
これまた、養生テープを利用して取り付け位置を模索。 ここは結構悩みましたわ。 主に見た目で (^^ゞ
さんざん悩んだあげく、こんな感じの角度に決定。 レッグホルダーの位置をマーキング。
マーキング位置を参考に寸法を計算して、改めて穴あけ位置を決定しました。 ここまで来て穴あけ位置を間違えたくないから慎重に。
使用するレッグホルダーは、こんな(↓)感じで、φ8mm のスタッドがシェルに埋め込まれるタイプ。 ここは横方向にチカラがかかりますからね。
っというコトで、出来るだけピッタリの位置に穴を開けたいので、こんな(↓)穴あけ治具を使ってみました。 ボール盤、使えないしね。 たまたまホムセンで見つけたんだけど、安価なワリに使い物になると思います。
お陰でピッタリ位置に穴あけ成功。 とは言え、例によってけっこうチップしちゃったけど。 ま、見えないからいいや。
っというワケで、スパーも含めて全てのパーツを仮組み。 お! 位置的にはほぼカンペキかな。 スパーはちょっと頼りない感じだけど、バスドラムの大きさを考えると、このくらいのバランス感が丁度良いと思いました。 実用上、強度は問題無いと思われます。 爆音で演奏するワケじゃないし。
フットペダル側から見るとこんな感じ。 小さくてカワイイ!
上部のタムマウントに L 字のシンバルホルダーを取り付ければ、こんな感じでシンバルも取り付けられます。
一方、ライザーでビータの位置を下げている関係から、ストラップがウッドフープに当たってしまいます。 まぁ、これはライザーの取り付け位置を決定する時に判ってました。 これを避けて、もっと後ろにライザーを取り付けることも出来たけど、それだとビータがヘッドにヒットする角度がフツウのバスドラムとは違ってしまいます。
っというワケで、ストラップが当たる範囲を少し余裕をもってマーキング。
これを元に、(多少の余裕を考慮して)削りとる範囲をケガきます。(かなりアバウトだけど)
でもって、細工ノコを使ってケガいた範囲を切り落とし。 写真(↓)だとラフに見えるかもだけど、これでも結構慎重にやってるんだよね。
んで、ヤスリで仕上げてこんな(↓)感じになりました。 まぁ、だいたいイメージ通り。 ただ、結構ハデにチップしちゃいました。 チップしないように切り取ったり、穴あけしたりするのって難しいっすね。 今回の場合、あらかじめカッターかなんかで切り込みを入れてから作業すればよかったのかな?
で、もう一度ウッドフープを取り付けて、位置を確認。 問題なし。
とは言え、やっぱりチップしちゃった部分が結構気に入らない。 ウッドフープの製作は苦労したもんね。 ってなワケで、またもや木工パテの登場。
今回はヘラを使って余計な部分は出来るだけ成形してパテ埋めしました。 というコトで、(たぶん今回こそ本当に最後の)パテの完全硬化待ちとなりました。 ついでに、仮組みしたハードウェアは全て一旦取り外し。 硬化後には仕上げと下地処理(ペーパーがけ)を行った後、いよいよ塗装工程に突入です!
そんなワタクシの次回ライブは、2014年09月27日(土曜日)『ウキワク ~揺らぎの中の弾け~ / 浅草 KURAWOOD』。 Joe-Go で出演です! お運びの方、よろしくお願いイタシマス!
Posted: 09/24/2014