原宿の夜 / カンザスシティバンド | comino Records
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原宿の夜 / カンザスシティバンド

原宿と渋谷の中間くらいに位置する老舗ライブハウス『クロコダイル』。 ここ数年、学生時代からの先輩バンド『江戸前ブルース 亀若』の秋の定期公演で毎年足を運んでいるハコである。 去年はブッキングの関係で定期公演は行われなかったが、一昨年、一昨々年はオープニングアクトで小生も出演したり、古くは小生の結婚式二次会でライブを行ったり(しかもこの時、ウチのカミさんもピアノ弾き語りでステージに上がったことがある)、何かと縁のあるハコなのである。
さて、ここクロコダイルにカンザスシティバンドが初出演するとのこと。 平日だったため少々スケジュール的にキビシかったのだが、カミさんからの強い要望もあり、なんとかスケジュールを調整。 初出演の応援に行ってきた。
原宿駅に開場の1時間前に到着。まずは駅前の『ICI石井スポーツ』で、かねてから欲しかったカメラの携帯用三脚『Ultra Pod』を購入。この三脚、友人のオカパン氏愛用のモノで、毎年年末に執り行われる『亀忘れライブ』の際にR-09の設置用に拝借し重宝していたのだ。氏のハナシでは、なぜかスポーツ用品店でしか見かけないという。そんなワケで無事ゲット。
さてお次は “気付け呑み” である。 スケジュール調整には、もちろんこの時間も盛り込まれていたのである。
特にアテはなかったのだが、神宮前の交差点付近の『しずる(SIZZLE)』という店に入ってみた。SIZZLE といえばドラマー的には Sizzle Cymbal(シンバルにリベットを打ち込むなどの加工を施した独特の余韻のあるシンバル)。なかなかよい取り合わせではないか(意味不明)。
基本的には定食屋のようだったのだが、17時以降は居酒屋タイム。小綺麗でモダンなインテリアとは裏腹に価格はリーズナブル。生ビール、熱燗などを堪能する。

時間も酔いも程良い感じ。 さて、いざクロコダイルに向かう。
実はあらかじめ予約してあったのであるが、店側の予約リストに載っていなかった。 さてどうするか、と開場を観てみると “かぶりつき席” に りこったちゃん、mikiちゃん等、コアなファンご一行様を発見。 かぶりつき席にはまだ空席があったので、ひとまず りこった ちゃん の隣の席に落ち着くことにした。
…っと “ちゃん呼ばわり” しているが、実は彼女とお会いするのは今回が “ほぼ” 初めて。 本ブログの『大人の夜のビッグバンドブルース〜第2』の記事をキッカケに、昨年の年末、浅草HUBでニアミスをしていたことが判明。 それが縁でマイミク化。 以来、mixiメッセージや日記コメントを通じてオンライン上では連絡を取り合っていたのだ。 そんなワケで今回初めて(というか改めて)一緒にライブ観戦することになったのである。
しかも彼女は岐阜方面から足を運んでいるという、筋金入りのカンザスシティバンドフリーク。 今日も終演後に深夜バスで帰宅し、明日は朝からフツウに仕事なのだという。スゴすぎます(ケイレイ!)。
着席後、まずはビール。 ひとまず取材用機材のセッティングである。 今回は “かぶり付き席” であるため、先ほど購入した三脚は使用せずに収録ができそうである。 ただし、席が前すぎて、PAスピーカーよりも “後ろ” の位置。 このため音響的にはイマイチだったかもしれない(開場内の音響は問題なし)。
ステージにはナチュラルカラーのYAMAHA Hipgigがセッティングされていた。 客席から見える範囲ではクラッシュシンバルはK-ZILDJIANのダーククラッシュ。 なかなか小粋なキットである。 これはザスくんのキットなのだそうだ。
キーボードブースには KORG SV-1、HAMMOND XK-2 というコンビネーション。 コチラは伝太さんのキット。 今回はオルガンのサウンドも楽しめるというワケである(機材近影無し(汗))。
さて、りこったちゃんともハナシが弾みあっという間に開演時間。 少々緊張気味の下田さんのMCに続き、先ずは『ちょっとそこ行くレディ』からライブスタートだ。 1曲演奏し、緊張がほぐれたところで『惚れた男のブルース』を続けて演奏。河野クンのクランチサウンドがいい感じ。
ここでメンバー紹介。ドラムの大沢クンは、キーボードの伝太さんの手によるビシッとしたリーゼント。ちょっと笑える(スマソ)。同じくギターの河野クンもちょっとリーゼントっぽい髪型でいつもの違った感じも楽しい。

続いては、おなじみっとは言ってもアルバム未収録のナンバー『緋牡丹おばあちゃん』を演奏。っというコトでこの辺でいつもの通り“勝手にPV”をお楽しみください。
短いMCに続いて3rdアルバム『大人の事情』より『間抜けなジム・ジョー』を演奏。ちょっと久しぶりに聞いた感じだったが、小粋で渋いナンバーだ。 続いてこれも同アルバムより『Love For Sale Blues』をしっとりと演奏。 この曲も久しぶりに聞いた筆者お気に入りのスローなブルースナンバーである。
最近、リーダーの下田さんはTBSラジオの『荒川強啓デイ・キャッチ』という番組の『メキキの聞き耳』というコーナーで、ブルース、ジャズの詞に歌われている情けなくかっこ悪い男のハナシを語っている。それにもつながる、情けなくもクダラない…いや、切ない『モイスチャー・ガール・ブルース』を演奏。


続いては伝太さんのハモンドをフィーチャーして『Hard Working Woman』を演奏しファーストステージ終了。
幕間には、カンザスシティバンドの面々と歓談したり、りこったちゃんから『勝手にウッドストック』のハナシを聴いたりと、あっという間に時間が過ぎてしまう。
セカンドステージスタート。まずは軽快なブギナンバー『26インチ・ブギ』とスローな『Midnight Lonesome Blues』を演奏。短いMCに続いてカンザスシティバンドならではのこの曲『低気圧ガール』を演奏。 ということでセカンドステージからは、この曲を勝手にPVしましょう。
続いて『今は逢えないけど』をハモンドとギターをフィーチャーして演奏。いつもと違った雰囲気でこれまたいい感じじゃあないですかぁ。続く『ラッキー・オールド・サン』にもハモンドを加え、ゴスペルタッチで渋い。

MCに続き、ダウンタウンブギウギバンドのナンバーから『ジプシー・マリー』、オリジナルブルースナンバー『どうしてこんな』を続けて演奏。そして最近おなじみの前向きなナンバー『新しい靴履いて』でステージ終了。当然アンコールである(でも、ステージにメンバーが戻ってきても手拍子は続けましょう(笑))。
アンコール1曲目は中村八大氏のナンバーから『黄昏のビギン』をしっとりと歌いあげる。そして軽快で昭和なオリジナルナンバー『風は向かい風』を演奏して終演。 ハモンドやギターをフィーチャーした、いつもとは少し違ったサウンドと、ビミョーな緊張感(笑)を楽しむことが出来たステージであった。

終演後は、うしろの方で観戦していた きっじー さんと少しだけ歓談。せっかくなら “かぶりつき席” に来ればよかったのに。っというワケで今回も楽しかった〜〜。明日はフツーに仕事だからお酒は控えるつもりだったのだが、ついつい予定量をオーバー。 素直に帰宅してウコンの力を飲んでから就寝と相成りました。
Posted: 03/11/2010
Last updated: 10/19/2010