下北沢の夜 / GENTLE FOREST 6 | comino Records
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下北沢の夜 / GENTLE FOREST 6

前々から気になっていたバンド『GENTLE FOREST JAZZ BAND』。 カンザスシティバンドKC10ビッグバンドスペシャルにも参加されているトロンボーン奏者、久保田森さん率いる22人編成のビッグバンドである。
本来はビッグバンドスタイルのライブを見に行きたいのだが、なかなかスケジュールが合わない。 今日は小編成、セクステットでの『Gentle Forest 6 ワンマンライブ〜素敵な夜は地下であなたと〜』が下北沢のCOLORED JAMというハコで開催されるという。 クレジットにはカンザスシティーバンドのドラマー、大沢クンの名前もある。 そんなワケで、今日は休日出勤していたのだが、さっさと仕事を片付けて(片付かなかったけど(汗))ライブ会場に足を運んでみた。
下北沢。 実は高校生のころ(って何年前のハナシぢゃ?)に一度行ったことがあるだけで、ほとんど未開の地。 筆者の地元からだと新宿から乗り換える必要があり、なんとなく足が遠退いていたのである(たいてい新宿で呑むことが多かったし)。
そんなワケで、早めにシモキタ入りして、ちょっと徘徊してからライブに向かうという作戦にしたのである。…んで、結局この店に落ち着いて “気付け呑み”。ええ、これだけは外せませんから。
菜の花の煮浸し、ぶり大根等を肴に熱燗二合半。酔いも時間も丁度良い。早速ライブ会場のCOLORED JAMに向かう。
…と、入り口でザス君達に遭遇。「遊びにきたよん!」ってな感じで挨拶をしながら地下のハコに潜入。
わりとこじんまりした感じのハコ。ボックス席とカウンター席があり、その間にステージがある。早速ハイネンケンを注文しボックス席でマッタリする。カウンター席は半分出演者の楽屋も兼ねている感じだったので、リーダーの久保田さん、テナーの上野さんにご挨拶。
久保田さんとは今回初めてキチンとお話をさせて頂いた。つか、案の定『オトナの夜のビッグバンドブルース第二夜』では、我々ご一行様はそーとー目立っており、しっかり覚えていてくれたようである。 ま、いい(汗)。
ほどよく客席が埋まったところでライブスタート。 最初の曲は『Night Train』。
バンドメンバーの方々は思ったよりお若い方が多いようだ。 ジャンル的に言えば “Modern Swing” というカテゴリなのだろうか、コムズカしいところが無く、良い意味で大衆音楽的なジャズである。 久保田さんのユルい感じのMCと相まって純粋に楽しい。
MCによれば今回のワンマンライブが一番お客さんが入ったらしい(汗)。そいつぁ良かった。 そして次の曲もミディアムナンバーの『Robin's Nest』を演奏。
久保田さんのハナシによれば『GENTLE FOREST 6』は『GENTLE FOREST JAZZ BAND』バンドの原点的なバンド。 今や22人の大所帯『GENTLE FOREST JAZZ BAND』も原点はこうした小編成のスタイルだったそうである。そうした意味では “初心忘れず” という思いもあるらしい。 もっともレパートリーに関しては、上野さんと久保田さんの好きなナンバーをやる、という偏りのあるコンセプトも持ち合わせているそうではあるが…(汗)。
そんなワケで次はさらにスローなナンバー『Mood Indigo』を披露。玉木さんの弓弾きによるソロがすばらしい。そういえば、玉木さんは『黒船レディと銀星楽団』の「クリスタル卿」ではあ〜りませんか。なるほど。いろいろと繋がっているワケですね。
ここでビッグバンドでのメンバー、中村さんがゲストで参加して一曲披露。続いて、昨夜、上野さんと作ったという、今晩初めてのアップテンポでフットワークの良いナンバー(腰の軽いナンバーとも言う?(笑))『いつでも呼んでよ』を演奏。 小粋でなかなかいい感じ。
…っとまぁ そんなワケで、オリジナルのこのナンバー。 例によって “勝手にPV” 仕様でお送り致しましょう。
続いて、トロンボーンのソロが渋い『Old Fashioned Love』を演奏して第1部終了。
幕間には、昨年浅草HUBで知り合ったカンザスシティーバンドのマニア(というかザス君か)のMAROちゃんや、久保田さん達と歓談。 カンザスシティーバンドKC10に参加した際のハナシなど、非常に楽しい時間を過ごすことが出来た。
そんな和んだ雰囲気のなか第2部がスタート。 まずは『Smooth Sailing』を演奏。 ホーンアレンジがカッチョイイー! 酒がすすんでいるせいもあるが、ついつい雄叫びを上げちゃう小生(周りのお客さんたら、カップルだったりして案外静かなんですもの…)。続いてもミドルなナンバー『Lean Baby』、再び中村さんをゲストとして迎えて演奏。 小粋でいい感じだ。
ここからは、テナーの上野さん、トランペットの村上さんがそれぞれカルテットで曲ずつバラードをしっとりと演奏。 ピアノの今井さんが主体となったトリオで『My One And Only Love』を演奏して “しっぽりタイム” 終了。 う〜〜ん、いい感じぢゃあないですか。
続いては All Of Me のメロディーからインスパイアされ、より前向きなナンバーとして出来た(笑)『だけど二人で』を演奏。イントロダクションのミュートトロンボーンがレトロで渋い。これに重なるホーンアレンジもオシャレな逸品だ。
さて、ここからは終盤。まずは、今年の目標『しがらみを捨ててシンプルに生きる』…ということで(笑)『Give Me The Simple Life』を演奏。続いての最終曲はトランペットの村上さんを交えて『I've Found a New Baby』を演奏。軽快なアレンジとソロに会場も盛り上がる。
そして、当然アンコールなワケだか、これまた登場が早! 場内大爆笑。トランペットの中村さんも加わって熱い演奏で盛り上がり、下北沢の夜は更けていった。
んでまぁ、終演後もバンドメンバーの方や常連の方たちと歓談。 時間一杯まで楽しい時間を満喫することができましたわ。
いやぁこうなると、ビッグバンドスタイルの GENTLE FOREST JAZZ BAND を俄然見たくなっちゃいますた。 直近での公演は “勝手にPV” のティッカーに載せた通り、3月7日 渋谷の JZ Brat。 ココって『黒舟レディと銀星楽団』のラストライブを観に行った “あの” ハコですね。 こりゃあゴージャスな予感。 やっぱ行くしかないだろ。
Posted: 02/17/10
Last updated: 02/23/10