北浦和の夜 / 小林創ソロ
さて今日は、地元北浦和の誇るストライドピアノプレイヤー、小林創さんのソロライブデイ。 各方面で引っ張りダコの人気ピアニストである小林さん、地元パラダイスロードでは年に1、2回程度しか観られないレアなライブなんです。 前回のパラダイスロードでのライブは震災の二日後だったから、かれこれ10ヶ月ぶりのソロライブってことですね。
7時過ぎに入店すると、KAMINさんをはじめ、いつもの常連さんが集まり始めておりました。 昨年末、船橋の「月」で執り行われた MITCH さんのライブでたまたま相席となり、すっかり意気投合してしまったサトエリちゃんや、いつもはペントハウスでお会いするお客さんなど、小林さんフリークのお客さんが続々来店。 楽しい一時になりそうな予感。
今日のライブは3部構成。 7時半過ぎ。 客席も程良く埋まり、まずは 1st ステージからユルい感じでライブスタートです。
いつもの通り小粋で強いタッチのストライドピアノの響きが店内を包みます。 ペントハウスをはじめ、小林さんが出演するライブには結構足を運ぶ方なんだけど、やっぱりソロライブはじっくり堪能出来るのが良いっすね。
例によって序盤から小林さん “唸って” ます。 この “唸り” がいいんですよね。 気持ちが伝わって来る。 そして小林さんのリズミカルな足踏みにのせて、ピアノのグルーブがウネリまくる。 だから聴いている方も思わず体が動いてしまう。 すばらしい!
上の写真をよく見ると、最初の写真と比べて椅子が変わっているのが分かります?(モノクロの方は背もたれが無いでしょ?)
ええ、またもや椅子崩壊(笑)。 場内爆笑。 でもね、この重心の低い “腰の入った” 演奏が小林さん独特のタッチにつながっていると思うんですよ。
てなワケで、トラッドジャズではスタンダードなこのナンバー。 おなじみ “勝手にPV” で雰囲気だけでも味わっていただきましょう。(でもバーライブの雰囲気は “生” でないと絶対にわかりません。 ええ、マジで)
なんとな〜く、キーがズレてる感じ? それに途中でつっかえてる? いえね、ここパラダイスロードの “ヤノピ” は、ただでさえヘビー級なホンキートンクなんだけど、最近はその傾向が更に強いンですね。
ホンキートンクピアノってのは、西部劇なんかに出てくる酒場の片隅に置いてある調子っぱずれな感じのアップライトピアノのこと。 小林さんはそんな雰囲気も楽しみながら演奏されているんです。
だからミスタッチなワケではなくて、チューニングがアレなだけなんです。 途中つっかえてるのも、チューニングの妙がなせる小ネタみたいなもんですね。 いや、楽しい。 こんな雰囲気満点のストライドピアノなんてそうそう味わえません。
とはいえ、こんな “腰の入った” プレイが続くと、さすがにチューニングがかなりヤバイことになってしまいます。ええ、平気で1音以上ズレちゃいますからね(汗)。
上の写真。 矢印の部分をよく見ると、小林さんがチューニングハンマーでチューニングしているのが分かりますよね? あり得ね〜(笑) ピアノの構造の説明なんかも交えてチューニングタイム。場内爆笑。でも、いいんです。これも含めてソロライブなんです。味がありますな〜。
そんなワケで幕間もサトエリちゃんや小林さんなんかと一緒に楽しく歓談。と、小林さんから出動命令が!
正直今日は演奏するつもりで着ていなかったんだけど、小林さんにそう言われちゃ断る理由もないでしょう。 懐中に忍ばせた振り出し式ブラシ=REGAL / 575YJを取り出して参戦だ! って、やる気まんまんじゃん(笑) (小生のカクテルドラムもパラダイスロードの “備品” と化しているしね)
シンプルイズベスト。 今回はカクテルドラムと10インチのスプレッドシンバルのみという、シンプルなセットで小林さんに応戦しました。
2nd ステージ以降はお客さんからのリクエスト曲が多かったので、いつもとは少し違ったレパートリーも演奏。 小林さんも小生にがんがん振ってきます(ムチャ振りとも言う)。 フォーバース、ツーバース、果てはワンバースで小林さんと掛け合いの嵐。 小生もうネタがありません。 最終的には口笛で応戦ってな具合でした(汗)。
一方今日は、同じ北浦和のブラッディーマリーで大御所 Mooney さんのライブデイ。 2nd ステージの途中、ブラッディーマリーから偵察に来たつぐるアニキにそんな様子をバッチリ見られちゃいました(汗) んで、2nd ステージ終了。
アニキ | 「なんかオレの時よりもマジメに演奏してない?」 |
小生 | 「いや、そんなことないよ〜」 |
アニキ | 「つか、オレの時はいつも飲み過ぎで酔っ払ってるもんな〜」 |
小生 | 「アニキの歌に酔っちゃってるからね〜」 |
てな具合で言い訳しておきましたが(汗)。
そんなアニキがブラッディーマリーに戻り、3rd ステージがスタート。 結局 3rd ステージも小林さんに招かれて、のっけから参戦しました。
今回は、これまで小林さんとは一緒に演奏したことがなかったバラード系の曲や、キャラバンなんかもカクテルドラムでトライ! 正直、スゴク楽しかったですわ。 演奏中、お客さんの笑い声も聞こえたから、楽しんで頂けたのでは無いかと思います(たぶん)。
アンコールは、小林さんのソロで「Honeysuckle Rose」を堪能。 最後の最後までノリノリでサービス満点の演奏を楽しませてくれました。 すばらしい。
終演後も小林さんとハモンドオルガンのハナシなんかをして盛り上がりました。 ええ、ピアノもいいけど、実は小林さんのハモンドオルガンもすばらしいんですよ。 なんとかパラダイスロードでオルガンライブを実現させたいなぁ。
そんワケで、例によって音楽三昧な日曜の夜でした。
(来週もなんだけどね)
参考文献
Posted: 02/05/2012