一応説明しておくと、カクテルドラムってのは、“上側” のヘッドがスネアドラム、“下側” のヘッドがバスドラムになっていて、一つの太鼓で二つの音を出すことが出来るちょっと変わったドラムです。 下側がバスドラムになっている関係から、これを演奏するためのフットペダル（下写真の右側）は通常とは逆の方向に動作します。 ちょとしたアイデア楽器ですね。 1950年代から存在していたそうです（ウェブ検索からの受け売り（汗））。

元になっているドラムは14インチのフロアタム。 一回り大きい16インチのドラムケースを利用すると、空いたスペースにペダルやスタンド、シンバル等をねじ込んでご覧のようにコンパクトに収納することが出来ます。

これをキャリヤーに括り付けるとこんな感じ。 中身はドラム。 基本的に空洞だから、思ったより重量もありません。 一人で普通に持ち上げられるレベル（酔っぱらわなければ（笑））。

ほれ。 こんな感じで一人で手軽に持ち運びが出来るドラムセットなのであります。 もちろん、電車で搬送する事だって可能（朝のラッシュ時にはやめましょう）。 ひょっとしたら、アップライトベースなんかよりも取り回しは楽なのかもしれません。

さて今日は、コイツを連れて学生時代の音楽仲間の家に。 ええ、上野の怪人 “ロバートひろゆき” 氏の家で去年から行われている “ガレージバンドライブ” の開催日なのであります。 しかも今回は『奉納演芸大会』に出演することになりました。 5年ぶり、今回で2回目の出場であります。 地元駅でオカパン氏と待ち合わせて、いざ出動！

別途機材をクルマで運んで来た “しゃーちゃん” と、“なかげんセンセー” と上野で待ち合わせ。 実は小生、家を出てからシンバルを忘れて来たのに気がついて、一旦家まで取りに帰った関係で少々遅れてしまいました。 その間、上野駅で待っていたしゃーちゃんはマニアックな米軍払い下げ品の店を発見。 先ずはソレを観に行こう、ってなハナシになって、ちょこっと立ち寄りました。

マニアのしゃーちゃんが目を付けただけあって、品揃えもマニアック。 価格は比較的リーズナブル。 ちょっと店内はカビ臭い感じだったけど（汗）。 一通り堪能して（ちょこっと買い物もして）機材をクルマに積み込み現場に向かいました。

ロバートひろゆき氏の自宅は現在立て替え中。 というか、解体が終わったばっかりで更地状態。 ビルの谷間にぽっかり出来た空き地にタープを設営して準備万端で我々を迎えてくれました。 ただでさえお祭りで忙しい最中なのに悪かったね〜。 でも楽しい。

ご覧のとおり、もうすっかりキャンプ状態。 衣食住を保証されたサバイバルってやつですね。 特にこの “かっぱステーキ” がウマかった！（あ、いや奥様の手料理も美味しかったですけどね（汗））

では、さっそくカクテルドラムを組み立てましょう。 シンバルはこの前買った “Kジル” の小径シンバル。 まさか、今日がデビューになるとは…。 スティックはREGAL / 531Rを使用。ええ、今日の “課題曲” は Bob Marley の『One Love』。 レゲーにはやっぱりクローズドリムショットだろ、ということでグリップがウッドで出来ているこのモデルが良いかなと。 片側はブラシだから音量も控えめだし。 う〜ん、なかなか小粋でいい感じ。

さて、早速ゆる〜〜〜い感じでリハーサル開始。 今回はベーシストとして、しゃーちゃんの会社の同僚、昨年の亀若忘年会『亀忘れ』でもお会いした momongaz 氏に急遽参加して頂きました。 いやぁ〜ホント、助かりましたわ。 そんなワケで、昼間っからビールやサワー、果ては日本酒などをやりながら、キャンプセッション。

しかし、肝心のボーカルをとる（バンマスの）ロバートひろゆき氏とはほとんど練習出来ずじまい。 ま、お祭りの最中ですからね、何かとお忙しいようで仕方ないですな。 …という状況にも関わらず。『てめーら』（学生時代に学園祭で演奏していた、やちゃセンパイのオリジナル曲）をやりたいというリクエスト。 おいおい、大丈夫か？（だいたい momongaz さんはその曲知らないだろ） 『One Love』のエンディングだってどーするか決めてないのに（汗）・・・いや、構成さえも決めていないだろ。

…というコトなので、ひとまず『てめーら』のコード進行をアレだコレだと思い出して momongaz さんに覚えて頂きました。 幸い momongaz さんはタイヘン器用なベーシスト。 難なくこなして頂きました（つか、こっちの曲のほうが守備範囲？）。

夕方近く。 弊バンドの歌姫、POCOも休日出勤後に現場に到着。 さっそくボーカルをとってもらってリハーサル（っというか単なるセッション大会か？）。 一応、懸案だった『One Love』 のエンディングも決定し何回か練習。 ま、これでなんとかなるかな？（肝心のロバートひろゆき氏とは一度も合わせていないけど（汗））

やがて日も暮れて来て、ランタンなんかを灯しながらセッションは続く。 momongaz さんが持って来たウクレレが気持ちよい〜〜。

…のは良かったんだけど、完全に更地になったところで昼間っからこんな時間までセッション。 いくら小さな音とはいえ（つか、カクテルドラムだって結構ウルサいし）終いには、おまわりさんからお叱りを受けてしまうテイタラク。（まじめにご近所の方、大変ご迷惑をお掛け致しました）

さすがに自重して、音楽の話をメインに切り替えた頃、現場のロバートひろゆき氏から連絡。 そろそろ出演時間なので神社まで来いとの出動命令が下されました。 カクテルドラムはシンバルも本体にくっついているんで、ヒョイっと担いで現場まで。 でも、さすがに通行の迷惑でしたかね（屋台が出てたしね）。 今後は組み立てたまま移動できるようなストラップ等を考える必要がありそうですね。

そんなワケで、現場に到着。 浅草名所七福神・福禄寿が祀られている『矢先稲荷神社』。奉納演芸大会 が本日の舞台です。

お！ やってる、やってる。 う〜ん、風情があってよいですね。 客層も比較的ご高齢の方が多めに見受けられますが・・・ここで『One Love』ってアリか？（笑） いや、アリだろ。

早速、下手から舞台裏手の控えスペースに侵入して待機。 どうも、カラオケ装置のトラブルで出演時間が若干おくれたらしいです。 舞台の裏手で待っているとほどなく我々の出番。

うお〜〜！ 『ワンラブ』って書いてある〜〜！ つか、縦書き。しかも毛筆フォント（フォントじゃないし）。 ほんでもって、われわれはその “仲間たち” なワケですね。 了解しました。

そんなワケで、いよいよライブ開始！ まずは『てめーら』から演奏。 背景の松の木が渋いっすね〜。

オカパン氏、なんか一人で椅子に腰掛けちゃってカッコつけてね？（でも、エレアコがアンプにつながってねーんじゃね？） つか、POCOもステージ上ってるし！！（一応コーラス名義で参加）

でもなんか盛り上がってる感じ？（ワタクシの位置からでは良くわかりませんでした） ひとまず『てめーら』は半ば強引なエンディングに持って行ってなんとか終了。 さて、次は懸案の『One Love』だ。

はい。 予想通り、リハーサルはすべて意味がありませんでした（笑）。 でもまぁ、ノリでなんとか持って行け！（後で音源を聴いてみたら、“思ったほど” はヒドくなかった）

出た！ まさかのコールアンドレスポンス！ POCOノリノリですね（後で音源を聴いてみたら、若い方2〜3名はコールアンドレスポンスしてくれていた（謝））。

とまぁ、そんなワケで『ロバートひろゆきと仲間たち ＠ 矢先稲荷神社例大祭 奉納演芸大会ライブ 2010』は無事終了致しました。 迷惑にならなかったコトをお祈り致します。

ライブ（？）後はキャンプ設営地に撤収。 カンタンに片付けをしてから、ロバートひろゆき氏の家に行き、夜景等を堪能しなかがら、来年立つという新居のハナシを肴に盛り上がりました。