4月の浅草
去年の年末からず〜〜っとパラダイスロードに置きっぱなしにしちゃってる小生のカクテルドラム。 ドラムそのものはバーライブで演奏するのにちょうど良いサイズと音量でタイヘン気に入っているんですが、未だにシンバルが懸案であったのでした。
現時点ではパラダイスロードにたまたまあった K Zildjian の Dark Hi-Hat のボトムをシンバル代わりにセットしてあります。 メーカー的にも出自の良いシンバルなんだけど、さすがにハイハットのボトム(下側のシンバル)なので、単体での使用には若干ムリがあります(そもそもスティックで直接演奏する側のシンバルじゃないし)。
コンパクトなドラムキットなだけに、出来ればシンバルは1枚で済ませたい、っといろいろ悩んでいた頃、これまたパラダイスロードのマスターから教えてもらったアンプラグドなバンド、Asylum Street Spankers のドラマー Paul Schlichting さんが使用しているようなシンバル = 小口径のクラッシュでありながら、レガートにも使用できるようなシンバルを、楽器屋さんに行くたびに物色していたのであります(あんな感じで演奏したいし)。
そんな折り、バンド練習の前にスネアヘッドのメンテナンスのため訪れた浅草のJPC(ジャパン・パーカッション・センター)。 ヘッド交換作業の待ち時間にシンバルを試奏していたところ、なかなか良い感じのシンバルに “出会え” ました。 しかも、同店ではシンバルのバーゲンセール中。 価格もかなーりリーズナブルでした。
4月10日(土曜日)
そんなワケでバーゲンセールの最終日は今日。 無事カミさんの “承認” も得られたので(汗)、墓参りも兼ねてカミさんと浅草に行ってきました。 ええ、目を付けていたシンバル = K Zildjian Custom Dark Splash 10インチをめでたくゲット! バーゲンセール中ということもあり、非常に安価に購入することができました。 なによりドラマー的には、“Kジル” 、“カスタム” という響きがなんとも心地良いではないですか(結局そっちか>自分)。
ふつう、「小口径シンバル」というとやはり『スプラッシュシンバル』になってしまいます。 スプラッシュシンバルといえば、独特の “クシャン” というピッチの高いサウンド。 これでは今回のネライには外れるし、“これぞスプラッシュ” という音がする8インチモノは既に所有しております(学生時代に買ったもの)。
さて、今回購入したモノもスプラッシュシンバルなんですが、10インチというスプラッシュとしてはやや大きめな口径と、K Zildjian 特有のハンドハンマリングによるダークなサウンドのためか、あまりスプラッシュシンバル臭い音ではありません(もちろん同じ製品でも一枚一枚音はビミョーに違うんですけどね)。 それでいて、ベルを叩けばキチンとピング音もするし、ボウでレガートしても結構イケる。 エッジを叩けばダークなクラッシュ音が得られる。 口径が小さいので音量は控えめではありますが、そもそもカクテルドラムは音量が小さいから、それもネライのうち。 なかなか多彩なサウンドが得られるシンバルであります。 逆に言えば、より正確なスティックコントロールが要求されるシンバルというコトなんですけどね(汗)。 さらなる精進が必要なのは言うまでもありません。
さて、シンバルも無事購入。 せっかくなので浅草界隈を徘徊。 今日は花やしきで『夜桜ビアガーデン』の開催日。 夕方6時半以降は入園料が無料になります。 もちろんこれも今日の目的の一つだったワケで。
浅草寺、仲見世通り、ROXなどを巡っているうちに6時半を過ぎたので『夜桜ビアガーデン』に行ってみました。 メイン会場は “超時空ゲームゾーン(汗)” のゲームプラザ前の桜の木の下。 非常に狭い場所なので既に場所取りされていて良い場所が確保出来ませんでした(しかも池の近くなので小さな虫とか沢山飛んでるし…)。 少し園内を徘徊してみると、意外な穴場を発見。 ひとまずココに落ち着いて、ビール、日本酒等を楽しむことにしました。 うん、なかなかいい感じ。
アトラクションとして津軽三味線の生演奏も無料で楽しめます(でもなぜ津軽三味線?)。 ビールは紙コップだけど一応 “生”。 日本酒はワンカップだけど一応 “燗”。 こちらもまたリーズナブルに楽しむことができて満足でありんした。
いい心持ちになったところで、そろそろ帰ろうか。 でもまぁ、せっかくだから 『浅草HUB』 の様子を表からチラ観でも。 …っと結局いつもの店員さんや店長さんにススメられて店内に。 今日は『セカンドライナーズ』さんのライブデイ(実は浅草HUBでカンザスシティバンド以外のバンドを観たのはこれが初めて)。 トラッドジャズをじっくり堪能しながら呑み直しです(いや、花やしきが “気付け呑み” だったのか?)。
なんだかんだで意外と盛りだくさんの一日でありました。
4月11日(日曜日)
さて次の日は待望の地元市民寄席。 今月の演者は むかし家今松師匠 と 入船亭扇辰師匠。 もちろんお目当ては今松師匠です。
さて、今回の今松師匠の演目は『品川心中』。 しかも、たっぷり一時間かけて、お染の髪を剃ってしまう後半(という言い方でいいのか?)までしっかり堪能させて頂きました。 すばらしい!
内容に関しては、小生なんぞがエラそうに語れる立場ではありませんが、生意気覚悟であえて書くとすれば、妙に臭いところも無く、かといって淡々としすぎす、ちょっぴりお色気もあって、いい塩梅だったのではないかと思います。
今回は残念ながら、通人のTさんにお目にかかることはできませんでしたが、今松師匠の演目が気になっておられたご様子で、後日お問い合わせのメールが入電。 演目は『品川心中』上・下と連絡差し上げると…
「品川心中=上・下」の完演とは!!…との返信を頂きました。 う〜ん、なるほど。 そーゆーもんなのか。 勉強になります。 ボクも 「下」 は結構オモシロかったと思いますが…。
絶対に行くべきでしたねぇ・・。良いものをお聴きになりましたね。
・・・中略・・・
「上・下」を演ると時間が掛かりすぎる。 長過ぎて途中でダレル。 演っても一部の好事家が喜ぶくらいで受けない。 内容がそれ程面白くない・・等々が上演しない理由みたいです。
私は「下」もそんなに詰まらないとは思わないのですが・・・。
さて、終演後は楽屋前で待ち伏せ(汗)。 「師匠、吞みに行きましょうか?」ってんで、ウチのカミさんと3人で地元の居酒屋で打ち上げへ。 おかげで今回演った『品川心中』のオチはオリジナルのものとは違ったバリエーションになっているコトなど、いろいろと教えてもらいました。 浦和市民寄席は今回で411回。 市民寄席としてはなかなか歴史があるらしいんですが、こうなるとおいそれとありきたりな根多を演るわけにもいかない。 しかも、寄席とちがって時間もたっぷりある。 そんなコトから、毎回マニアックな演目を演る機会が増えてくるんだそうです。
当然このままで終わるはずもなく2次会に突入。 結構いい時間まで吞んでから、地元駅まで師匠をお見送り。 毎度のことながらタイヘン楽しい夜でした(来週もまた師匠と吞むんだけどね(汗))。
Posted: 05/13/2010
Last updated: 05/14/2010
Last updated: 05/14/2010