新宿 春の楽しい ジャズ祭り | comino Records
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新宿 春の楽しい ジャズ祭り

今日は前から楽しみにしていた『新宿 春の楽しいジャズ祭り』の開催日。 秋に行われている『新宿 トラッドジャズフェスティバル』の春バージョンです。 会場は新宿文化センター。 小生は初めての観戦であります。
昼12時頃から夜8時半頃まで。 ホール、会議室、リハーサル室、展示場、エントランス等々、新宿文化センター内のあらゆる施設、全13会場を使って、プロアマ合わせて約90団体が演奏を繰り広げる非常に楽しい音楽祭であります。
本当は昼前から行われるオープニングセレモニーからキッチリ堪能しようと思ったんだけど、諸事情で出発時刻が遅延。 結局、新宿に到着したのは14時前でした。
この手の音楽祭は観たいバンドの出演時間がビミョーに重なっていたりして、どんな順番でどのバンドを観るか非常に悩ましいのでありますが(逆にそれも楽しみのひとつでもあるんだけど)、ひとまずあらかじめ予定していたスケジュールに従って、池上利光さんのジャズボーカルと古川奈津子さんのグループによる演奏を観ようと4階の和室に移動。
14:15〜14:55 ( 4階 和室 )
池上利光+古川奈津子 Soul Food Cafe
昼下がりの和室で、池上利光さんによる円熟のジャズボーカルを堪能。 渋いです。 バックの『古川奈津子 Soul Food Cafe』さんの演奏もとてもリラックスしていて、いい感じ。 ドラマーである小生。 平林さんのリラックスしたブラシ演奏もタイヘン勉強になりました。
さて続いては、本ブログでもすっかりおなじみの『カンザスシティバンド』の演奏を観るために地下1階の展示室に移動。 今回のジャズフェスでは1回だけのステージだから見逃せません。
15:15〜15:55 ( 地下1階 展示室 )
下田卓 カンザスシティバンド
ギターの河野くんや、テナーの渡邊さんなども加わってゴージャスな演奏を展開。 こうした飛び入りゲストの演奏を楽しめるのも、ジャズ系音楽祭ならではの楽しみであります。
客席には、浅草HUBやペントハウスで知り合った常連さん達の顔もちらほら。 今回はライブ観戦で来ていた GENTLE FOREST SISTERS の出口優日ちゃんからもご挨拶されちゃったりして(嬉)。 挨拶を交わしながら、みなさんの観戦コースをリサーチするのも楽しいワケで。
演奏した場所が “展示室” (なんとなく “2001年宇宙の旅” 風味)なので、音響的に考慮された設計の部屋ではないため、音的にはかなーり “ライブ” な感じですが取材したネタをご覧くだされ(これでもかなり調整しましたが…)。
さてお次は、先々月の下北沢でのライブ観戦以来、すっかりお気に入りになってしまった『GYPSY VAGABONZ』さんのステージをチョイス。 今回このジャズフェスに初出場というハナシをライブ観戦時にお聞きしておりました。 これは観ないわけにはいかないでしょう。
というワケで、1階ロビーで行われる1stステージを観るため少々は早めに移動。 ええ、ベストポジションで堪能したいですからね。
15:45〜16:05 ( 1階ロビー )
MITCH JAZZ QUINTET
1階ロビーに着いてみると MITCH JAZZ QUINTET さんがパフォーマンス中。 ピアノは古川奈津子さん。 つか、この MITCH さん( tp. )というお方、かなーりヤバいです。 すんげーカッチョいい! 時間の関係から最後の5分くらいしか観ることが出来なかったんだけど、完全にノックアウトされちゃいました。 う〜ん、これは次のステージでキッチリ観ないわけにはいかないな。
程なく(残念だけど)MITCH さんグループの演奏は終了。 お客さんが移動を開始したのを見計らって座席を確保。 ええ、今回もしっかり “かぶりつき席” をゲットできました。
16:15〜16:35 ( 1階ロビー )
GYPSY VAGABONZ
セッティングにちょこっと手間取ったものの GYPSY VAGABONZ の初戦ライブがスタート。 正直、かなーり緊張していたご様子です(笑)。 本ジャズフェス初戦が、この1階ロビーだもんね、そりゃ緊張するよね。 でもそこはそれ、HIDEKO ちゃんのキャラクター全開で徐々に緊張感もほぐれてきて楽しいステージを展開。
途中から、カンザスシティバンドで出演したザスくんや上野くん等も小生の隣の席に陣取って一緒に応援いたしました。
1stステージは無事終了。 お疲れさまでした。 ステージ上にはすぐさまバンジョーの青木研さんが登場。 ほどなくソロでのライブが始まりました。
16:45〜17:05 ( 1階ロビー )
青木 研 オン・ステージ
恥ずかしながら、青木研さんは今回初めて拝見いたしました。 というか、前から観たい観たいと思っていたんだけど、なかなか機会がつかめず、今回のジャズフェスでキッチリ拝見しようと思っていたのであります。
ええ、もちろんノックアウトされました。 すごい、すごすぎる。 卓越したテクニックもさることながら、いつも笑顔を絶やさず楽しそうに演奏するお姿を拝見するだけでもハッピーな気分になります。 それにしても、すごいテクニック。 ソロでのオンステージということで、結構アクロバティック(?)な演奏も堪能できました。 ピック弾きのバンジョーで、完璧な “アルハンブラ宮殿の思い出” ってあり得ない。 すばらしい。
続いては、地元のペントハウスやパラダイスロードでのライブでもおなじみ。トロンボーンの松本さん率いる『トロンボーンサミット』を観るために地下2階のリハーサル室に移動。
16:45〜17:25 ( 地下1階 展示室 )
古川奈津子 Soul Food Cafe
カミさんは良い席を確保するため会場に直行しましたが、地下2階に移動する途中、地下1階の展示室で行われている『古川奈津子 Soul Food Cafe』さんの演奏が耳に入り、我慢できずに小生だけはそちらを観てから行くことにしました。
もちろん会場は満員御礼。 展示室のステージ右側にはダンサーの方たちが踊れるスペースも用意されており、みなさん思い思いにダンスを楽しんでおられました。
でも時間的に、最後の10分くらいしか観ることができなかったのはイタかった(その代わり青木研さんを観れたから良しとするしかないけど)。
そんなワケで、演奏終了後、速攻で地下2階のリハーサル室に向かいました。
17:20〜18:00 ( 地下2階 リハーサル室 )
松本 耕司 トロンボーン・サミット
ここはリハーサル室ということだけあって、音響的に考えられた設計と思われるデッドな響き。 非常に良いコンディションでダイナミックなトロンボーンサミットを楽しむことが出来ました。 これはなかなか良かったです。 途中、トロンボーンの勉慶さんの妹さんがボーカルで参加されたり、松本さんのライブならではのアットホームな雰囲気を堪能致しました。
ライブ後、松本さんと少しだけ歓談。 そして次は GYPSY VAGABONZ の2回目のステージを観るために地下1階の展示室へ逆戻りであります。 く〜〜、慌ただしい(けど、楽しい)
17:30〜18:10 ( 地下1階 展示室 )
Mooney & His Lucky Rhythm
地下1階に着いてみると『Mooney & His Lucky Rhythm』さんが最後の曲を演奏中。 今回、やむを得ず観戦を断念した Mooney さんの演奏。 最後の1曲だけでも楽しめたのは良かったです。 コーラスには CHiKA ちゃんも参加。 豪華メンバーでのデラックスなライブでした。 う〜〜ん、やっぱりコッチもキッチリ観たかったな。
Mooney さんの演奏が終了し、お客さんが移動開始したのを見計らって、今回も “かぶりつき席” のゲット成功。 もうこうなると完全に追っかけ状態です(汗)。
18:15〜18:55 ( 地下1階 展示室 )
GYPSY VAGABONZ
お色直しを済ませた HIDEKO ちゃん。 やや緊張の面もちでステージ下手にスタンバイOK。 ほどなくライブスタート。 今回のステージでは程良く緊張感もほぐれて、非常にいい感じのステージングでありました。
そんなワケで小生の “勝手にPV” シリーズでは(って、シリーズなのか?)初登場。 GYPSY VAGABONZ の取材ネタをご覧いただきましょう。
小生の隣にはカンザスシティバンドのリーダー=下田さんが着席。 一緒にライブ観戦していたんですが、しきりに感心する下田さん。 ええ、ワタクシもすっかり堪能させていただきました。
というコトで調子にのってもう一本。 後半の HIDEKO ちゃんのパワフルなボーカルもすてきなこのナンバーをお送り致しましょう。
っというワケで2回目のステージは無事終了。 お疲れさまでした。 んで、お次はというと … 事前の計画ではいろいろと悩んでいたんだけど、先ほどのインパクトのある演奏を観てしまった以上、 MITCH さんのステージを観ないわけにはいきません。 場所も同じ展示室だし、うまいことに “かぶりつき席” をゲットしている。 しかも、今回のステージではピアノで小林創さんが参加。 これは何ともラッキーなタイミングであります。
19:00〜19:40 ( 地下1階 展示室 )
MITCH JAZZ QUINTET
ほどなくメンバーがセッティングを済ませ、ステージスタート。 うん、やっぱりこの人すげーや。 しかも歌も歌うんだね。 で、この歌声がまたいいんだわ。 なんというか、楽器のような歌声とでもいうか … とにかくすばらしい。
それとドラマーの永田さんもカッコいい。 ちょっと見ヒップホップ系な感じのお兄さんなんだけど、パワフルでグルービー。 まるでセカンドライン、ブラスバンドのドラムのような躍動感があるのです。 やられた〜! 勉強になります。
さて、お次は本日最後のステージ枠の時間帯。 ええ、もちろんここは小林さんのオルガン・ジャムで決まりでしょう。 引き続き “かぶりつき席” で堪能できるしね。
19:50〜20:30 ( 地下1階 展示室 )
小林 創 オルガンジャム
まずは、機材チェック(汗)。 今回も HAMMOND XK-3 Evolution を持参。 もちろん、レスリースピーカーも持ち込みであります。 このこだわりがいいんだよねぇ。
ほどなくメンバーが集まり、ステージスタート。 もちろん満員御礼。 最終ステージ枠ということで、熱い演奏を繰り広げます。
小林さんのオルガンもエンジン全開。 ピアノもいいけどハモンドもまたいいんだよねぇ。
ライブ終盤では、ステージを終えたミュージシャンの方達がどんどんステージにあがる。 まさにオルガン・ジャムで盛り上がりました。
アンコールは全員で、おなじみの『When The Saints Go Marching in』を演奏。 っと演奏途中でオルガンの音が途切れました。 一瞬、昨年のトラッドジャズフェスティバルでのトラブルが脳裏をよぎる。 しかし、ほどなく普及。 どうも今回は演奏者の方が誤って電源ケーブに足をひっかけてしまい、単純にレスリーの電源が落ちただけでした。 よかった(前回も同じセインツを演奏している時だったしね)。
そんなワケで会場は最高潮の中、本日の演奏はすべて終了。 お疲れさまでした。
終演後、小林さんとちょこっと歓談。 先ほどのトラブルの件を話したら、去年のトラッドジャズフェスティバル以降点検したところ、エクスプレッションペダルに問題があったらしく、新たに購入し直したそうです(しかし、アーティスト系エンジニアの小生としては、少々納得のいかない原因だとは思いましたが…)。 また、MITCH さんのハナシをしたら小林さんも大絶賛。 そうだよね。 どうも明日、月曜日にライブがあるらしく早速お誘いを受けてしまいました(笑)。
そんなワケで半日にわたる音楽祭を堪能。 スケジュールの組立も結果オーライだったけど案外うまくいきました。 いや〜、楽しかった〜。 ホントに濃〜〜い内容で堪能できて、ワタクシも大満足でございました。
ところで同日、池袋でもジャズフェスティバルが行われていたのであります。 同ジャズフェスには、学生のセンパイであるブルースバンドの『亀若』が出演。 申し訳なかったんだけど、ワタクシはコッチのジャズフェスを 迷わず 選んでしまったワケなんであります(汗)。 なにも新宿のジャズフェスの日にぶつけてこなくてもいいのになぁ。
そんなワケで、せめて打ち上げだけにでも参加しようということで、新宿文化センターを後にして池袋で繰り広げられている大宴会に参加するために移動開始しました。
途中、カンザスシティバンドの下田さんに呼び止められました。 横には miki ちゃんの姿も。 どうやら彼らもこれから打ち上げに行く模様。 く〜〜! そっちも楽しそうだな〜。 っと思ったのではありましたが、相棒の boogie66 ちゃんからは早速督促の電話があったこともあり、当初の予定通り池袋に向かうことにしました(boogie66 ちゃんは亀若のメンバーとして本日出演)。
池袋の宴会場に到着すると、ちょうど宴の終了間際。 ご一行さまは程良く(いやかなり)酔いが回っており、これから3次会に向かうとのことだったので、ひとまずそれに参加。 今日の音楽祭の報告もかねて、またもや音楽談義で盛り上がりました。
最終的に、かな〜りできあがった boogie66 ちゃんの熱いリクエストにお答えして、彼の地元の飲み屋で4次会。 もちろん今日のライブのハナシ等で盛り上がり、気がつけば終電の時間なんかはとっく過ぎていました(というか、池袋を出た時点で終電近かった)。
結局タクシーで帰還したのは3時過ぎでしたとさ(汗)。
池上利光+古川奈津子 Soul Food Cafe
  • 池上 利光 ( vo. )
  • 古川 奈津子 ( pf. )
  • 海付 豊 ( ts. )
  • 磯崎 ジョー ( b. )
  • 平林 義晴 ( ds. )
MITCH JAZZ QUINTET ( 1st stage )
古川奈津子 Soul Food Cafe
松本 耕司 トロンボーン・サミット
Mooney & His Lucky Rhythm
MITCH JAZZ QUINTET ( 2nd stage )
小林 創 オルガンジャム
Posted: 06/05/2010
Last updated: 10/22/2010