安中草三 | comino Records
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安中草三

今日は国立演芸場にて「むかし家今松師匠」の独演会。7月の浦和寄せ 以来、久々に落語を観に行ってきました。
今回の今松師匠のネタは『茶の湯』と『安中草三(あんなかそうざ)~後開榛名梅香より~』。
『茶の湯』は有名な噺だから聞いたことがあったけど、今回はノーカット版。フルレングスの『茶の湯』は今回初めて聞きました。もちろん今松師匠の力量も相まって、こんなにおもしろい噺だったんだと改めて思いました。
そして『安中草三』。
落語に造詣が深くない拙者はエラソウなことはいっさい書けませんが、とにかくマニアックで玄人好みな噺には間違いないようです。70分にわたる高座でしたが、本来は非常に長噺らしく、これでも “あらすじ” みたいなもの。会場で「浦和寄せ」の打ち上げで知り合いになった、通人のTさんに再会。Tさんからお聞きしたお話をそのまま引用させていただければ…

『安中草三は円朝作品の中でも登場人物が矢鱈に多く物語も複雑で、俗に云う「儲からない」噺ですが、あそこまでまとめたのは立派だと思います(円朝の速記を読んでも焦点がしぼり込めない部分もありますしね)』

…ということのようです。
また今回、中入り後のニューマリオネットさんの『人形操り』にも感動しました(“操り人形”ではないんですね)。もうこれは芸術ですね。
さて、終演後はいつものメンバーと打ち上げ。会場前でみんなが出てくるのを待っていると、早くも師匠も楽屋から出てきました(って早すぎね?)。会場前でちょこっと歓談。師匠はこれから公式な打ち上げ(?)に向かわれるということなので、ここでお別れし、我々は麹町の居酒屋でクローズドな打ち上げで盛り上がりました。
打ち上げが終わって帰宅途中、千代田線に乗り換えたら偶然にも数人の取り巻きの常連さんに囲まれた師匠ご一行に遭遇。師匠はすっかりできあがっており、ごきげんでした。